QBCpickup【ジーコム調査】4月にスタートした「電力小売自由化」!7割近くが内容を理解しているも電力販売会社の変更意向は3割という結果に!
福岡・九州のマーケティングリサーチ・市場調査会社「株式会社ジーコム」が今月11日、アンケートモニター「コムネット」に登録している福岡県在住の20歳以上の男女約500人を対象におこなった【「福岡県居住者の電力小売自由化に関する調査」結果レポート】を公開しました。
今年の4月からスタートした「電力小売自由化」。これまでは各地域の電力会社だけが電気を販売しており、私たちがその販売会社を選択することができませんでしたが、この制度によって自由に電力会社や料金プランを選ぶことができるようになりました。 皆さんはこの「電力小売自由化」に、どのくらい興味・関心がありますか?
今回の調査によると、「電力小売自由化」について「内容まで詳しく知っている」「内容はある程度知っている」を合わせた内容理解層の割合が69.7%となっており、多くの人が認知していることが分かりました。 また、性別で見ると女性よりも男性がやや内容理解層の割合が高く、年代別では大差がないという結果になっています。
「電力販売会社の変更意向」については、現在利用している会社を「変更したい」「やや変更したい」と回答した変更意向層の割合が32.7%、「変更したくない」「あまり変更したくない」を合わせた非変更意向層が20.3%となっており、変更意向層の割合の方が若干上回っているようです。
さらに変更意向層に「電力販売会社の変更時期」を聞いたところ、「自由化後、変えた人の話を聞いてから」の割合が一番高く58.9%、次いで「多くの人が電力会社を変更するようになってから」28.7%、「4月の自由化後すぐに」10.8%という結果となりました。 性別で見ると、女性より男性の方が「4月の自由化後すぐに」と答えた割合が高く、年代別では40・50代で「自由化後、変えた人の話を聞いてから」の割合が他の年代よりも高くなっています。
一方、非変更意向層に「電力販売会社を変更しない理由」を聞いたところ、「どの程度安くなるかわからないから」の割合が最も高く45.6%、次いで「現在の電力販売会社に安心感があるから」44.7%、「現在の電気料金に不満がないから」35.9%の順になりました。
また「電力会社の変更重視点」について調査したところ(非変更意向層を除く)、販売会社を変更する場合の重視点は「電気料金の安さ」と答えた割合が85.2%で最も高く、次いで「わかりやすい料金体系」55.6%、「電力を安定供給できること」50.9%という結果となっています。 変更にあたっては、やはり料金面を重視する人が多いようですね。
最後に「発電方法別のエネルギー使用意向」について聞いたところ、「積極的に使いたい」と「やや使いたい」を合わせた使用意向層の割合は、再生可能エネルギーが72.5%、火力エネルギーが37.4%、原子力エネルギーが18.1%という順になりました。 原子力エネルギーについては、非使用意向層(「使いたくない」と「あまり使いたくない」の合計値)の割合が約5割となっており、半数の人が積極的に使用したいとは感じていないことが分かりました。
みなさんは「電力小売自由化」について、また自身の電力販売会社変更についてどのように考えていますか? まだ詳しく知らないという人は、この機会に電力販売会社や料金プラン等の情報収集から始めてみるのも良いかもしれませんね!
福岡・九州のマーケティングリサーチ・市場調査「ジーコム」
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