髪を洗うと手に絡まるおびただしい数の髪の毛…寝起きの枕や部屋のあちこちに落ちている髪の毛… この季節、いつもより抜け毛が多いと感じる人は少なくないのでは? ここ数年、抜け毛の恐怖は男性だけではなく、女性にも忍び寄ってきています。 1日の抜け毛は約100本! 自然脱毛と異常脱毛とがあり、常に生え変わるものであって、一生抜けない毛はないそうです。
女性に多くみられるのは「びまん性脱毛症」
髪が細くなったり、分け目のボリュームが減ったり、頭髪全体が薄くなるのが特徴。 これ以外にも、アップスタイルなど、髪を引っぱることで発症することもある「牽引性(けんいんせい)脱毛症」や、出産後、一気に髪が抜ける「分娩後脱毛症」などもあります。 具体的に、毛が抜ける原因は何なのでしょうか。
①ストレス 自分で意識しているストレスと、自分では意識していないストレスのふたつがあります。 ストレスがないと思っている人ほどストレスを感じているのかもしれません。
②加齢によるホルモンバランスの乱れ 女性の身体にも微量にある「男性ホルモン」が関係しているといわれています。 男性ホルモンには抜け毛を引き起こす働きがあるため、 閉経によって「女性ホルモン」より「男性ホルモン」の方が多い状態になり、更年期には 急に抜け毛や薄毛になることが多いようです。 また、現代女性は男性同等、または男性よりハードに働く女性が増え、ストレスにより ホルモンバランスが崩れ、閉経前でも症状が現れる人が増加しているようです。
その他、不規則な生活習慣や喫煙、遺伝的なものなど実に様々な原因が考えられます。
対策を知って抜け毛を予防しよう
①生活習慣を見直す 抜け毛の原因になるようなストレスを極力なくすようにしましょう。夜更かしを避け、 質の良い睡眠をとって、規則正しい生活を。喫煙もできる限り控えるのがおすすめです。
②バランスのよい食事を心がける 食生活の乱れも抜け毛の一因。忙しい中、手っ取り場役栄養補給しようとパンやおにぎり などの炭水化物に偏りがちですが、栄養バランスのとれた食事を3食とることを心がけまし ょう。 特に髪の健康に良いのは、豆類など良質なタンパク質や魚介類、肉類など亜鉛を多く 含んだ食材といわれます。アーモンドも注目食材です! タンパク質には様々なホルモン分泌を促す働きもあると注目されている栄養素ですので 効率的に摂取しましょう。
③睡眠 質のいい睡眠は髪の成長を促す「成長ホルモン」など、多くのホルモンを分泌させるので 、日付が変わる前には就寝するようにしましょう。 また、寝る直前のスマートフォンやパソコン、テレビなども入眠の妨げになるので 極力控えるようにすると効果的です。
④正しい頭皮ケア 毎日1回夜シャンプーすること。その際シャンプー剤やコンディショナーが頭皮に残らな いようしっかりすすぐようにしましょう。洗った後は菌が繁殖しないようドライヤーで 乾かすことも大切です。 頭皮を先の丸いブラシでブラッシングするだけでも、血行促進になるのでおすすめです。
結論 シャンプーにこだわる前に、規則正しい生活習慣を心がけるのが抜け毛対策の近道かもしれませんね。 なお、症状がひどく気になる場合や長引く場合は、病気が原因で抜け毛が起こっている場合もあるので、一度皮膚科や頭髪専門外来で相談してみましょう。
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