イベント【動画】3月1日より「桧原桜賞」短歌募集開始!住民リレーで生き残った奇跡の桜・桧原桜!
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1984年3月初め、福岡市南区桧原地区に植えられていた樹齢50年程の桜の木9本は、道路の拡幅工事により伐採されることになっていました。 そのうち1本が伐採された翌日の早朝、一人の住民が桜の木に短歌を結びました。
花守り進藤市長殿 「花あわれ せめてはあと二旬(にじゅん) ついの開花をゆるし給え」
花がつぼみのこの時期に、切ってしまうのはあまりにもかわいそうだ。せめて、あと20日ほど工事を遅らせて、最後の開花を許してほしいという嘆願の一首でした。 | |
この短歌を見た人々のリレーにより、やがて写真付きで新聞に掲載されました。 新聞で知った多くの人が現地を訪れ、色紙や短冊に短歌をしたためて桜の保存を願いました。 桜の木に掲げられた短歌には当時の福岡市長・進藤一馬市長の返歌もあったそうです。
「桜花(はな)惜しむ 大和心の うるわしや とわに匂わん 花の心は」 香瑞麻(かずま)
桜の開花を惜しむ日本人の心は優しくて美しい、(たとえ桜が無くなろうとも)桜を思う気持ちは永遠に香り続けるでしょうと返歌に込められていました。
その後、市道の拡幅工事は計画変更され、桜を残し、対岸の池を一部埋め立てて拡幅工事は行われました。 進藤市長の返歌は、「桜を思う気持ちは受け止めました。桜が永遠に開花を続けるようがんばってますよ」とも読み取れます。
それから37年、今では「桧原桜公園」と整備され、住民のリレーによって奇跡的に生き残った樹齢80年を超えた桧原桜は、今年もツボミを付け開花の準備をしています。 公園内には、最初に掲げられた短歌と市長の返歌、二首の短歌が石碑として残されています。
福岡市では、奇跡のエピソードを後世に語り次ごうと「桧原桜賞 桜の短歌募集」を行っています。 今回で9回目となる桧原桜賞、3月1日から9月30日まで「さくら」をテーマにした短歌を募集中です。 一人一首まで(未発表作品に限る)!
<桧原桜賞 桜の短歌募集> 募集期間:2021年3月1日~9月30日 問合せ先:桧原桜賞実行委員会事務局(南区役所企画振興課内) 電話番号:092-559-5064 https://www.city.fukuoka.lg.jp/minamiku/k-shinko/charm-event/hibarutop.html
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