BLACKPINK（ブラックピンク、블랙핑크、BLΛƆKPIИK）は、4人組の韓国のガールズグループ。

2016年にデビューし、2017年には日本でもデビュー曲の「BOOMBAYAH」が大ヒットしました。

今年6月にYouTubeに公開された新曲「DDU-DU DDU-DU」のMVが、公開後112日で4億再生を突破。K-POPグループの最短記録を更新し、デビュー2年でK-POPを代表するグループとなりました。

BLACKPINKのYouTubeサイトの登録者は1200万人を超え、「最多登録者」を持つK-POPグループとなっています。

ちなみに、AKB48のYouTubeサイト登録者は218万人で、2013年公開の「恋するフォーチュンクッキー」でさえ、1億5400万再生ぐらいです。

韓国は。国内市場規模が日本より小さいため、韓国のプロダクションの多くは、デビュー前から海外活動を念頭に置いてグループづくりをするという傾向にあります。

3～4年間、選抜メンバーをトレーニングして、デビューする頃には、高い完成度と見た目の魅力、圧倒的なパフォーマンスで男性ファンだけでなく、同世代の女性からの支持を受けています。

日本では、国内市場のすそ野が広く、あえて海外進出を狙う必要がないため、ご当地アイドルでみられるようにファンサービスに重点を置いた展開が中心となっています。

育成型と称し、中高生の研修段階からステージに立ち、ファンサービスを行わせて運営をするプロダクションが多いため、愛媛のアイドルのような不幸な出来事が起きてしまうのでしょう。

K-POPアイドルの躍進には、撮影規制や著作権規制の緩さにも基因しているでしょう。

韓国にもご当地アイドル的なグループも多く存在し、グループ名をネットで検索すると、たくさんの動画が出てきます。

イベント出演やミニライブには、ほとんど撮影禁止にしていないことが多いため、多くの観客はスマホ片手に観覧しています。

メジャーグループの最新曲もカバーされているので、知らない人がYouTubeを見れば、どのチームが本物かわからなくなってしまうほどです。

BLACKPINKをはじめ、日本でも有名になったTWICEやMOMOLANDなどの曲もたくさんのアイドルグループがカバーし、それをたくさんの人がYouTubeにアップして1曲が1万再生を超えるものも多く、それがかえって本家のMVの再生回数を増やす結果にもなっています。

K-POPアイドルは、YouTubeなどのSNSの利用機会を増やすことで、全世界に広がり、10代、20代の女性ファンが多く、個人のあこがれを増幅させる効果となっています。

経済学的にいえば「バンドワゴン効果」。

「行列店のメシは、たぶんうまいだろう」という心理と同じで、消費の多さが新たな消費決定に影響を与えているのです。

反対に、日本のアイドルは「アンダードッグ効果」が先行しているといえるでしょう。

「パフォーマンスはまだまだだけど、がんばっているから応援しよう」という心理効果が働きます。

経営学的にいえばK-POPアイドルは、いわゆる「PULL（プル）戦略」。

ブランドイメージを形成して、広報。広告により需要を引き出す作戦です。

大手化粧品会社のCMで見るように、「あこがれ」でファンを引き出しています。

一方、日本のアイドルは「PUSH（プッシュ）戦略」。

対面販売で押して押して、ファンサービスで「推しメン」ファンの獲得が主流となっているようです。

こうしたK-POPの躍進を受けて、韓国の音楽配信会社・MnetとAKB48グループがタッグを組んで、日本と韓国のグローバルアイドル育成プロジェクト「PRODUCE48」がスタートしました。

日韓でオーディションが開催され、トレーニング、ネット投票を経て、合格者12人が決定。

韓国人9名、日本人3名の12名の「IZ*ONE（アイズワン）」というグループで世界戦略が始まりました。

このグループには、鹿児島県出身のHKT48の宮脇咲良さんが入っています。