観る福岡県立美術館のコレクション展が筑後市で7月6日まで開催されています
私たちが見ている世界は、作家の眼にどのように映っているのでしょうか。 作家のなかで生まれた「イメージ」は、やがてキャンパスの上で彩られ、かたちを結び、作品となって私たちに強く語りかけてきます。 たとえば、松本英一郎の作品《さくら・うし》は、約2メートル四方の巨大なキャンバスに牛や桜色の雲のようなかたちが繰り返し描かれた水彩画ですが、このふしぎな作品を前にした時、私たちの感性は眼に飛び込んでくる色やかたちによって大いに刺激されます。
一方、作品の語る「ことば」もまた、色彩やかたち、情景を想起させ、私たちのこころに強く揺さぶりとかけてきます。 -それは何も彼もピンク色に縁取られた白日の世界であった-《さくら・うし》に添えられた松本のこの言葉に触れたとき、私たちは作家の視点というまた別の角度から作品へのアプローチが可能になります。
今回の作品展は、福岡県立美術かんの所蔵する高島野十郎、井上三綱、冨永朝堂、松枝玉記などの絵画や彫刻、工芸作品約40点を作家が紡ぎだした言葉とともに、紹介されています。
私たち個人の見方と作家の視点、それぞれを通して鑑賞することで、作品のより豊かな魅力を感じていただける作品展になっています。 これらの作家の作品の声を読み取るかのように鑑賞することで、今まで感じることのできなかった感覚を味わえること間違いなしですよ!
<関連イベント> ■ワークショップ 作品をいっしょにつくってみませんか。あなたの作品が九州芸文館に展示されます。
●「ことばがかたちになるまで」 たとえば「うれしい」や「かなしい」といった言葉から受ける印象をかたちや色で表現してみると?牛島さんに教わりながら、言葉から想像をふくらませた絵を作ってみましょう。
日時:5月17日(土)13:30-16:00 定員:20名(先着順、要申込) 対象:小学校高学年~大人(小学生について保護者同伴のこと) 場所:教室工房3・4 参加費:500円(材料費を含む) 持参するもの:はさみ 講師:牛島光太郎(美術家)
●「色を塗る!心と身体で色を感じよう」 日頃、何気なく見ている自然を見つめなおしてみると? 大浦さんといっしょに色遊びをしながら、普段とは少し違った自然の見方を体験してみましょう。 日時:6月15日(日)13:15~16:30 定員:15名(先着順、要申込) 対象:幼児~大人(親子参加も可、小学生以下については保護者同伴のこと) 場所:教室工房3・4 参加費:500円(材料費含む) ◇応募方法◇ 電話(九州芸文館0942-52-6435)にてお申し込みください。 ※定員になり次第締め切り
■学芸員によるギャラリートーク 学芸員が作品の見どころをお話します。 日時;会期中の第二・第四土曜日14:00-14:30 場所:展覧会場内 申込不要/無料(※ただし本展観覧券が必要)
会期:4月26日(土)~7月6日(日)10:00~17:00(入館は16:30まで) ※毎週月曜日休館(祝日の場合は翌平日休館) 会場:九州芸文館 教室工房1、2 TEL.0942-52-6435 入場料:一般210円(160円) ※()内は、20名以上の団体料金
お問い合わせ: 「ちくごJR芸術の郷」事業団 TEL:0942-52-6435
http://www.kyushu-geibun.jp/main/1334.html
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