癒し博多商人の「粋」、茶の湯を愉しむ日本庭園「楽水園」
QBCレポーターあゆみがお伝えするおすすめスポット第一弾! 福岡市博多区・キャナルシティ博多の近く、落ち着いた雰囲気を感じさせる日本庭園「楽水園」をご紹介したいと思います!
まず「楽水園」の名前の由来をご紹介! 「楽水」とは、明治時代の博多商人、下澤善右衛門親正(ちかまさ)の雅号です。親正は、父尚正(なおまさ)と親子二代にわたり、家業とならんで福博の発展に貢献した人物で明治39年に、当敷地に住吉別荘を造りました。 のちに設けた茶室に、自分の雅号である「楽水」にちなんで「楽水庵」と名づけて茶に親しんだことから、戦後、旅館として使用された折にも「楽水荘」とされました。平成7年に福岡市が池泉回遊式の日本庭園として整備。開園した際、本園の名称もその由来を受け継ぎ「楽水園」としました。 また、四畳半の茶室は親正の茶室を復元したもので、名前もそのまま「楽水庵」と名づけられたそうです。
楽水園の茶室「楽水庵」では、300円でお抹茶と季節のお菓子を楽しむことができます。私は、お茶を頂く作法を詳しく知らなかったのですが、簡単な作法を教えて頂けたため、ただ味わうだけではなく、和の心にふれることもできました。 楽水園では毎月さまざまなイベントが開催されていて、毎月第2土曜日には「着物デー」と称して、和服(着物・浴衣)で来園すると、抹茶の無料サービスが行われています。
「おいしい茶のほか、楽水園の魅力は、何といっても庭園。」と語るのは小籏美都子(おばたみつこ)さん。春は桜が見所でしたが、四季に合わせて様々な顔を見せてくれる庭園を是非愉しんで欲しいと話されていました。 お茶のおもてなしを優雅に演出する茶庭と池泉回遊式の日本庭園は、歩くだけで気持ちをおだやかにしてくれますね。 庭園の池には鯉もいて、この鯉がなんとも人懐こい!人の姿が見えると皆集まってきて水面に顔を出し、「餌をくれ」と要求しているかのようです。受付で販売している鯉の餌(50円)は、なんと当たり付き!当たりが出ると、もう1袋鯉の餌がプレゼントされるそうです。なるほど、鯉が人懐っこくなるはずですね。
福岡市のオフィス街の中心部にあって、ふと心落ち着くシーンを体感出来る「楽水園」。 暖かくなってきて、ちょっと散歩ついでに・・・と和を愉しんでみてはいかがでしょうか。
【上原あゆみ】 | |
●池泉回遊式 日本庭園「楽水園」● ・所在地/福岡市博多区住吉2丁目10番7号 ・開園時間/午前9時~午後5時 ・休園日/毎週火曜日(当該日が休日の場合は、その翌日) ・入園料/大人:100円 中学生以下:50円 (団体割引あり) 小学校入学前の幼児、市内居住の65歳以上の方、心身障がい者の方及び介護者は無料 ・駐車料/普通車300円(1台1回、1日以内)
問い合わせ/楽水園管理事務局 TEL 092-262-6665 | |
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